亡びゆくもの、生きるもの

 2012-08-31
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山麓の暑さから逃れて八幡平黒谷地まで上がるとさすがに初秋の空気が吸えました。オヤマリンドウやヤマハハコの世界、ふと目に入ったのは分断されたバッタの屍。花の上で息絶えたか喰われたかーーー。
刈り払い作業が終わったばかりの安比岳付近で森林調査の下見をして戻る途中「ヤマアラシ」風の毛虫と遭遇。タテガミのようなハブラシ状の毛束が見事です。アカヒゲドクガの終齢幼虫でしょうか。羽が生えた成虫になると白っぽい平凡な蛾の姿になってしまいますが、この毛虫は果たして羽化できるか否か、厳しくも美しい自然界の生と死の狭間で、我々人間も同じですが。
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同じ節を奏でるツクツクボウシ達

 2012-08-28
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8月もあとわずかですが、相変わらずギラギラ太陽が照りつけている八幡平山麓です。稲穂が良く育ち、田の脇を通るとプーンとほの甘く香ばしいような匂いがしてきます。アブラゼミもまだ鳴いていますが真昼間はツクツクボウシが順番に定番の節を奏でています。ギーーッとグリッサンドで上がって2拍子のla,re,si--,la,re,si--とリピート、si--はかなりビブラート気味、リピートするごとにアッチェレランド(速度が増し)約10回、突然re,la,si--と音程が逆になり約3回後、si------,とビブラートしてデクレッシェンド、終了。他のバリエーションはあるのかしら。
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初夏の頃盛んに囀っていたオオヨシキリが暮らしたヨシの原っぱも、今はひっそりしています。ギョギョシ、ギョギョシ、ギョシギョシギョシとなんとも騒々しい音、『山野の鳥』のCDを聴いていて初めてオオヨシキリの囀りと知ったのでした。アオバトのオーーアオーアオーもCDから学びました。初めて耳にした時は誰かが笛かなんかを吹いているのかと。この山麓へもたまに立ち寄ってくれます。
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フニクリ、フニクラ!焼山へ

 2012-08-25
昨日昼から八幡平山麓にも雷雨があり、熱かった大地がやや冷やされました。熱雷型で山麓も一時的に停電、松川の変電所に東北電力の修理車がサイレンを鳴らして上がっていきました。三ッ石山北面が源頭の松川の増水も劇的でした。14時前に山麓で雷雨が始まり約1時間後に上がり川はまだ渇水状態で麓の橋付近はチョロチョロ、しかしその1時間後には川幅いっぱいに赤茶色の濁流でした。
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水曜日は後生掛温泉から焼山ツアー。11時頃のスタート、標高1,000m弱なのに30℃近くあります。「フニクリ、フニクラ!火の山へ」でなく焼山へ。ブナ林に入ると涼しくなりましたが所々にある巨大なミズバショウが倒され喰いちぎられ、栂森の登山道上には真新しいクマの糞が。今度はクマ様のご機嫌伺いです。この日は大勢でしたが一人だったら間違いなくフニックリッ、フニックラッ!鈴を打ち振り声を限りに張り上げ歌いながらの道中となるところでした。焼山は地熱が高いだけでなく、なぜか赤々とした植物が多いです。イワカガミの葉も長くなった茎も、アカモノの実もホツツジも真っ赤ッカ。暑ーいツアーでしたがゲストは皆無事に歩いてくださいました。感謝!
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沢歩きに涼を求めて

 2012-08-23
猛暑が収まる気配がなく山も里も干上がってきました。山の水場も多くが涸れている状況です。
日、月曜に涼もうと沢歩きをしました。数年前の秋田内陸北部の集中豪雨から暫くご無沙汰だった夜明け島渓谷、入り口に車を停め外に出るとすぐ多数(数種)のアブにたかられました。もういないと思っていましたが甘かった。渓谷沿いのルートは梯子が架け替えられていたりロープや足場も足してあり再整備されていました。滝100選「茶釜の滝」もヒョロヒョロ状態、とにかく暑くて涼むどころではなく川の中をザブザブ歩いて凌ぎました。帰宅すると二人とも水面からの照り返しで日焼けし金時顔になっていました。(写真は茶釜の滝の下の滝)
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月曜は写真家多賀谷氏と早池峰方面の沢歩き。源頭から上は蛇紋岩の「フライパン」という感じで、植物も人間も干からびそうでした。午後になりやや日が翳った稜線を歩いていると、ホシガラス一族の「松ぼっくり晩餐会」が盛大に繰り広げられていました。
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優雅に飛翔!アサギマダラ

 2012-08-19
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松川の奥のヨツバヒヨドリ・ロードにアサギマダラが立ち寄り、優雅な舞を見せています。ヨツバヒヨドリの群落がずっと続いているのですが、アサギマダラの居場所はそのほんの一角だけ、遠慮しているのでしょうか。よく見ると他にキべリタテハ、クジャクチョウ、キマダラヒカゲやハナアブなどが群がっています。それぞれの縄張りがあるようにも見えます。八幡平はお盆を過ぎて再び猛暑です。この暑さが引けばアサギマダラも南下、北寄りの風にフワフワと身を委ね長旅を乗り切るのでしょう。
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大展望の白神ライン

 2012-08-16
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お天気が早く回復するのは津軽方面とみて、一昨日は夫と白神十二湖を目指しました。二ツ井から一区間無料の高速に乗り能代東ICから広域農道を北上すると3時間弱で十二湖に到着。お盆休みなのでなかなかの人出、しかし山に登る人は僅かで青沼から先は静かなものでした。ブナ林を辿り黙々と登ると「大崩」で突然視界が開け十二湖~深浦が一望できます。崩山まで足を伸ばし展望の乏しい山頂から爪立をして白神岳を垣間見ました。帰りは白神ラインを車で横断、砂利道の路肩が両方とも掘れて溝状になっていて擦違いの度に冷や冷やしましたが白神山地の大展望が楽しめました。
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昨日は三十数年ぶりに岩手山に登るという兄をエスコート。山頂付近はガスでしたが先ず先ずのお天気で無事登頂出来ました。道すがら、小6(私)で初めて登った時のことなどつい思い出話になってしまいます。年月は確実に流れました。この日の旬の花はクサボタン、秋めいてきました。
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夏油の珍獣「蛙頭蛇尾」

 2012-08-12
「カエルの顔をしたヘビ」と遭遇した瞬間「これはいったい何?」と頭が混乱。気を落ち着けてよく見ると、ヤマカガシがヒキガエルをお尻から呑み込み始めたところでした。私に気がついたのかヤマカガシは首のあたりを真っ赤にしながらズルズルと後退り。かつて夏油温泉付近の登山道で目撃した「蛙頭蛇尾」の種明かしでした。
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先週の木曜、夏油川大鹿沢を遡りました。『いわての沢』の著者、大御所S先生のリードでちょっと遅い今年の沢初めです。こじんまりした沢ですが小ゴルジュありナメありでミズや茸も収穫できました。途中やはり遭いました。長老?のヤマカガシ、鎌首をもたげて舌もヘロヘロッと出し思い切り威嚇されました!中間部の二俣辺りからはさっき歩いたクマの足跡がベタベタとあり、2人パーティーでは不安な気がして声を出しながらの遡行となりました。
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静けさが戻った早池峰

 2012-08-10
三日前、夕方に東和に行く前に早池峰と向きあう薬師岳に行ってみました。岳からの交通規制も解かれ静けさが戻った早池峰、お昼に河原坊を出て小走りで小田越まで行くと強い日差しに大汗がでましたが、薬師岳への林の中の登山道は涼やかで快適です。早池峰の稜線はガスが去来していて大パノラマとはいきませんでしたが、ヒカリゴケ、赤や群青の実やアリドオシランを愛でながらのんびりしました。
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この日は東和の商店街で「土沢の七夕」が開かれていました。私はフォルクローロ東和で北陸屈指のアルパインガイド田中氏と東和在住の友人計4人で食事会、それぞれが山やカヤックに生き甲斐を見出している面々ですが、このところ見舞われた津波や怪我のことなどが話題に上りました。いろいろあっても今こうして自然を楽しめることに感謝です。
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秋の七草「クズ王国」

 2012-08-07
昨日は冷たい空気が入り山の方では雷が轟いていました。立秋の今朝は寒いと感じるほど。八幡平は夏の盛りが過ぎようとしています。
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秋の七草のクズが隆盛を極め、道端の木や草花を覆い尽くしています。セイタカアワダチソウ、ヨモギ、イタドリなどの強敵を易々と絡め摂りまだまだとばかりに蔓を伸ばし、まるで『ジャックと豆の木』の天まで届く蔓の挿絵のようです。クズのこの生命力!病み上がりに葛湯を飲んで元気になる原点がここにあるのでしょうか。「クズ王国」から漂うほのかに甘い香りはその貪欲な植物の生態とは裏腹に、何か懐かしさを感じさせるのです。
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ドレスの生地にいかが?ミヤマアケボノソウ

 2012-08-05
昨日今日久しぶりに夫と二人で山歩きをしました。クマ対策というわけではないのですが。沢伝いに源太ヶ岳のお花畑、今日は焼山(下見も兼ねて)に行きました。ミズバショウが大きな葉を茂らせていますが、どうもクマ様が食しているようで(花穂?)群生している所が倒されたり喰い千切られたりしています。
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源太ヶ岳のミヤマアケボノソウは地味ながら実に繊細なつくりと色使いで、夏のドレスの生地にいかがでしょう。
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クマの気配続く八幡平源太森

 2012-08-03
涼を求めての八幡平に上がっても暑さが追っかけてきます。昨日もお日様ギラギラの中、茶臼口から総勢45人のツアー、大名行列のようでした。汗ダクダクで歩きましたが、源太森付近から涼やかな風。ただ7月の下旬からこの辺りの登山道でクマ様の目撃情報が多いようです。源太森入り口にもまた新たな糞がありました。盛んに生えてきたセリ科の「サラダ」を味わっているのかも知れません。
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ツアーの後、藤七温泉付近の道端でミヤマフキバッタの仲間に会いました。羽が退化し「飛ばないバッタ」ですが跳躍力は強そう、後ろ足が見事です。深山~高山の草むらでよく見かけます。緑色だと羽が無くお腹がむき出しでも平気ですが、褐色(蝦茶)だとギョッとしてしまいます。暗がりに居る「カマドウマ」これはどうも苦手です。
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